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オムロン、前後同様に進むAMR

中重量帯のAMR「MD-650」

国際ロボ展前に披露

 オムロンは国際ロボット展への出展を前に111日、東京・品川区にある同社の検証・実証施設「AUTOMATION CENTER TOKYO POC LAB」でAMRAutonomous Mobile Robot=自律走行型搬送ロボット)や施設を報道関係者に披露した。今夏受注を始めこのほど出荷を開始した中重量帯のAMRMD-650」(650㌔グラム可搬、30分充電で8時間稼働)はマップを作成して自動走行し自動車部品や飲料など重量物の搬送に向く。同社は「LiDAR(レーザースキャナー)を対角線上に2台付け、前方向と後方向に同じように進める」(ロボット事業本部の氏本拓志本部長)と言う。冬には900㌔グラム可搬タイプを追加する予定。台湾テックマン・ロボットと協業して協働ロボットもラインナップしており、国際ロボット展には可搬重量を高めたタイプをAMRとセットにして高精度に掴めることを紹介する考え。
 20201月にオープンした検証・実証施設はエンドユーザーとロボットSIer向けに好評で、「1カ月先まで予約が埋まっている。自動車や食品分野の利用客が多く、1週間にわたり検証されることもある」(ソリューション営業本部の伊達勇城本部長)と言う。ロボット事業の売上規模は非公開だが、「25年度あたりに500億円規模に高めたい」(氏本本部長)と意気込む。

(20231125日号掲載)