日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

オムロン、650キロ可搬のAMR

中可搬重量域の強化へ、10月には900㌔可搬も

 オムロンは717日、AMR(自律走行搬送ロボット)のラインアップに可搬重量650㌔の「MD―650」を追加。まずは国内で販売を始めた。中可搬重量域の強化で「全搬送工程にまたがった自動化の実現」(同社)を目指す。今年10月には可搬重量900㌔のモデルも追加予定だ。
 MD―650は最高速度毎秒2.2㍍の走行性能を持ち、30分の充電で8時間の稼働が可能。制御に強みがあり、単一の独自システムで異なるサイズのAMRも最大100台まで制御できる。モデルごとにシステム構築が必要な場合と比べ導入費を低減。フリート(群れ)制御や管制制御に優れ、すれ違いや混雑時の走行も「かしこく」(同社)行うことができる。
 同社によると、FA向けの自動搬送ロボット(AGVおよびAMR)の世界市場は2025年度に18年度比15倍の成長が目される。また「多品種少量生産の課題が浮き彫りになってきた」といい、具体的にはロットが小さくなり、搬送回数や搬送先が増えているという。MD―650は主に自動車業界の導入を想定。そのほか粉体や箱詰め後の液体せっけんの搬送などをターゲットとする。

2023825日号掲載)