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三協アルミ、ビル用サッシから高強度仕様

低層から超高層まで対応

 三協アルミは、耐風圧4500Pa、水密1500Paのビル用サッシ「MTG―70R高性能」を発売した。防火型もラインナップ。高層マンションに多いアウトフレーム工法に適した同面K枠を採用し、意匠性と施工性を高めた。
 大都市圏や東京湾岸部を中心に、超高層ビルの大規模開発が数多く計画されるなど、高層建築市場が活発化している。その一方で、集中豪雨、大型台風、猛暑などの異常気象が増加傾向にあることから、「これまで以上にハイスペックな性能が求められている」(三協アルミ)という。
 ビル用サッシの主力シリーズ「MTG―70R」にハイスペックタイプを加えたことで、低層から200㍍級の超高層まで対応できるようになった。JIS基準の最高等級を超える高強度・高水密を確保。強風の影響を受けやすい高層建築物にも使える。ガラス溝幅は46㍉に設定。溝幅が大きくなることで高性能ガラスが使用できるため、高層階でも開放感のある大開口を採用できる。
 グレイジングガスケット仕様は、非防火、防火ともに、防音合わせ複層ガラスを使わず、一般複層ガラスで遮音性T―3を可能にした。複層ガラスの空気層12㍉を確保することで断熱性も向上している。シール仕様に比べて、現場でのシール養生などの作業時間が低減できることから、省施工と工期短縮を図れる。

2022110日号掲載)