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山善グループ、物流改善3件が優秀事例に

事例を発表した山善グループ社員。奥左から山善・営業本部物流企画部の齋藤十担当課長、ヤマゼンロジスティクス・営業企画部(ロジス関西駐在)の須藤章夫部長、同ロジス関西の西山哲史所長。手前左から山善・営業本部物流企画部の西野晃平リーダー、ヤマゼンロジスティクス・ロジス中部の前川留美所長

東京・お茶の水で事例紹介

 山善とヤマゼンロジスティクスは51415両日、(一社)日本ロジスティクスシステム協会と(一社)日本物流資格士会主催の「全日本物流改善事例大会2024」(御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター)で、優秀事例に選ばれた3件の改善事例を発表した。
 本大会は、物流における「現場力」をさらに高めるべく、優れた物流改善事例を相互に発表し、課題解決の手がかりやノウハウを共有、物流の実務者同士が集う情報交流の場。年々応募数が増え、今回大会は応募事例の中から過去最多の40件の優秀事例が選ばれ、初めて2会場制がとられた。
 山善グループは山善2事例「DX施策、拠点変更に伴う省人化、新WMSおよび自動化設備導入によるピッキング生産性の改善取組み」「拠点分散による輸配送距離の短縮及び配送効率の改善」、ヤマゼンロジスティクス1事例「環境対応、環境負荷低減、モーダルシフトCO2削減(福岡県拠点取組)」を発表。グループとしては最多の3件の優秀事例を発表した。
 各発表ではコーディネーターから「高度でありながら現場に寄り添った新WMSの仕様とすることで、1年足らずで在庫ピッキングの生産性を232%改善した。今後の展開に期待したい」(オカムラ・磯崎隆之氏)や「事前に仮説・シミュレーションを行ったうえで拠点分散し、実績としても運賃を45%削減した。トラックの積載率や実車率が心配だが、時間指定をなくす交渉や不在時配送に関する交渉をすることでクリアし、受注件数も増えた好事例」(NWS・東川喜之氏)、「九州とその他の拠点間輸送で、モーダルシフト率74.5%CO2排出を約40%削減など定量的な大きな成果に加えて、数値では表現できないBCPの観点からも非常に大きな取り組み」(大成建設・津田亮一氏)など好評を得た。

2024525日号掲載)