日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

川崎重工業、西新宿で配送ロボ実証

食・医分野でロボットの優位性探る

 川崎重工業はティアフォー、KDDI6社と210日までの12日間、東京都新宿区西新宿周辺で5Gを用いた遠隔監視運行する複数台の配送ロボットを使った食品および医薬品などの自動配送サービスを提供するプロジェクトを行った。本取り組みは東京都の「西新宿の課題解決に資する5G等先端技術サービスプロジェクト」の一環で、2021年度の実証実験に続き2回目。今回はフードデリバリーアプリを運営するmenuと武田薬品工業とも連携し、フードデリバリーと医療・医薬品における事業面・運用面・技術面の課題を抽出し、西新宿エリアにおける持続的なサービス提供や東京都内の他エリアへのサービス拡大の早期実現を目指すもの。
 本実証によってロボットで配送を代替するメリットが明確になりそうだ。食品では配達員が不足しがちな雨天時や夜間のロボットによる代替配送や保温機能といったロボットならではの配送品質が、医薬品では厳重な温度管理が必要なものの配送や血友病など処方される医薬品の量が大量になる患者らに向けて、医療物資の配送と大量の医療廃棄物の回収といった課題の解決につなげる考えだ。

2023225日号掲載)