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家電・グッズ最新トレンド

夏物家電・アウトドア

新富士バーナーのSOTO「ST-310」と「ST-3107」の使用例

梅雨明けから本格化する夏向け商戦に合わせ、エアコンや扇風機などの夏物家電やアウトドア・レジャー、園芸・エクステリア用品などにスポットをあてる。消費者ニーズの変化と、そのニーズに適したイチオシ製品を紹介する。


エアコン・扇風機

清掃・メンテナンス性がキーワードに


昨年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、持続化給付金の支給や在宅勤務を取り入れる企業が増え、エアコンの増設需要などが見られた。(一社)日本電機工業会(JEMA)によると、昨年度の白物家電機器の国内出荷は、25240億円(前年比1028%)。21年度の国内出荷額は、24793億円(同982%)と予測する。「特別定額給付金の支給による消費の下支えがあった昨年度程の勢いはないものの在宅時間の増加による巣ごもり需要は続く」とJEMA2年続けて高水準の理由を話す。

コロナは今春、ルームエアコン「ReLaLa」(リララ)Zシリーズを発売した。室内機内部の熱交換器に汚れが落ちやすい特殊コーティング「クリアフィンコート」を採用し、熱交換器を洗浄する「アクアドロップ洗浄」機能を搭載した。

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「アクアドロップ洗浄は最大約3㍑の結露水を発生させ、熱交換器に付着した汚れを洗い流す。低温・低湿度で結露水が発生しづらい冬場でも、湿度を含んだ空気を循環させる当社独自の制御により、洗浄用の結露水を発生させ、洗浄する」(同社)

フィルターの自動清掃機能も搭載で、メンテナンス性に優れる。運転積算時間が約25時間を超えると、運転停止時に自動でフィルターを掃除する。フィルターに付着したホコリは、着脱可能なダストボックスに回収され、簡単に捨てることができる。

スマートフォン専用アプリ「コロナ快適ホームアプリ」を使用すれば、外出先での遠隔操作ができるのも特長だ。「遠隔操作のほか、使用状況の確認、室内が高温・低温になった時の通知をスマートフォンで受け取れるなど、離れて暮らす家族の生活を見まもることもできる」。

山善は、昨年発売した「お手入れ簡単サーキュレーターシリーズ」のラインナップを拡充した。

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山善の「お手入れ簡単サーキュレーターシリーズ」

サーキュレーターは、ネジで前面ガードや羽根を固定するタイプが多いが、同シリーズは、ネジがないため手で取り外せる。工具不要で裏側などの細部まで掃除ができるのが特長だ。

「今まではお手入れがしづらかった箇所を簡単に掃除できると好評。今年は、脱衣所での使用に便利な壁掛け式や、省エネ・静音のDCモーターを搭載した機種など、あらゆる使用シーンに対応できるよう、全11機種を揃えた」(同社)

サーキュレーターは、冷暖房の効率を良くするためだけでなく、部屋干しした洗濯物を早く乾かすために使用するなど使用用途も広がっている。特に最近は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、換気の重要性が指摘され、効率的に換気ができると、これまで以上に使用頻度が高まっているようだ。

ルームエアコンを使用していても暑いと感じるキッチンや、ルームエアコンがない部屋で在宅勤務をしている人などにおすすめというのが山善の「コンパクトクーラー YEC-L03」だ。幅25センチメートル×奥行20センチメートルとコンパクトながら冷風・送風・ドライの3機能を搭載する。工事不要で、コンセントがあれば家中どこでも使用できる。

「キッチンや洗面所・脱衣所はもちろん、エアコンのない部屋でも活躍する。電源を入れればすぐにマイナス7℃の冷風が出るのが特長だ」(同社)

送風モードは、部屋干しする洗濯物の乾きを早めるのにも使える。切タイマーが付いているので、つけっ放しの心配もない。除湿しながら弱い冷風が出るドライモードは、結露やカビの抑制対策のほか、浴室など湿気の多いところで洗濯物を干すのにも向くという。

冷風・ドライ運転時に本体背部の排熱を逃がす専用ダクトのオプションも用意している。

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山善の「コンパクトクーラー YEC-L03

アウトドア

ソロキャンパー向けグッズ


感染リスクの少ない屋外レジャーとして注目されているキャンプ。中でもトレンドとなっているのは「ソロキャンプ」だ。

新富士バーナーのアウトドアブランド「SOTO」のレギュレーターストーブ ST-310」は、アウトドア初心者、上級者、ソロキャンパー問わず人気があるという。その理由は火力の安定だ。家庭用プロパンボンベで用いられているレギュレーター機構をカセットガス缶シングルバーナーに世界で初めて採用。朝、晩や冬季などでも外気の冷えに影響されることなく、常に安定した火力で使用できる。加えて長時間の連続使用でも、ドロップダウンによる火力低下がないのも特長だ。

今年の2月には、ST-310と組み合わせが可能なソロキャンプ向けの製品を複数発売した。ミニマルワークトップ「ST-3107」は、ST-310と組み合わせることで、自分だけのミニキッチンをつくれる。天面はST-310の五徳とバーナーがぴったり収まるほか、テーブルスペースもあり、食材を切ったり、クッカーを置いたりできる。「ガス缶は縦にも横にもセット可能で、今までデットスペースとなっていたガス缶上を有効活用できる」(同社)という。

ミニマルクッカー角「ST-3108」は、袋入りのインスタントラーメンがピッタリ納まる正方形のシンプルなクッカー。板厚1.6ミリと一般的なクッカーの約2倍の厚みがあり、頑丈な設計。熱伝導がよく、炊飯にも適しており、美味しいご飯が炊きあがる。取って部分は取り外しが可能。さらに、クッカーの中にはST-310がちょうど収まるので、収納・持ち運びやすさにもこだわった。これらのアイテムを収納して持ち運べる「ミニマルバッグ」も用意している。


園芸・エクステリア

高枝の剪定をパワーツールで手軽に


おうち時間が増えたことで、ガーデニングやDIYなどを始めた人も多いようだ。

山善は「コロナ禍以前より、少子高齢化で造園業者数が減っていることを受け、自分で庭の手入れをする人が増えている。それに加えコロナ禍でおうち時間が増えたことが影響してか、木の枝を剪定する『ガーデンポールソーシリーズ』が好調。昨年の販売台数は前年比160%増加した」と話す。

「充電式高枝ガーデンポールソー」はポールの長さが最長257㌢メートルで、高い場所の枝でも切り落とすことができる。ポールは着脱ができ、切断する枝の高さに合わせて3段階の長さ調節が可能。「先端に重量負担がかかりにくいポール継ぎタイプのため、高い枝も安定して作業できる」(同社)。

ポールを外して先端だけでも使用でき、切断した後の枝をカットすることも可能。日本製の枝切り刃を採用しており、切れ味が良いのも特長だ。

高枝切りのほか、生垣剪定も可能な「充電式高枝ポールトリマー」もラインナップしている。

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山善の「充電式高枝ガーデンポールソー」

フィットネス

健康管理のために自宅トレーニング

コロナ禍で在宅時間が増えたことによる運動不足を解消するために、スポーツを始めた人も多いようだ。

CCCマーケティングが4月に発表した調査によると、約4割の人がコロナ禍で新たに何かを始めたと答えた。具体的に始めたことを複数選択で聞いたところ、上位3位は「スポーツ(ストレッチ・筋トレ)」(33.3%)、「健康管理」(26.0%)、「料理」(21.5%)となった。「スポーツや健康管理を始めた理由には『健康維持』を挙げる人が多かった」(同社)。

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アルインコのプログラムバイク「AFB6119

フィットネス機器を販売するアルインコは「コロナ禍で懸垂マシンが好調だ」と話す。

同社の懸垂マシン「EX900T」は、身長や目的に合わせ、202~222㌢メートルの間で5段階に高さ調節が可能。家族で利用できるのが特長だ。「懸垂運動は、自分の体重を利用する本格トレーニング。背中や腕などの上半身の筋肉をバランスよく鍛えられる。背筋を伸ばすぶら下がり健康器具としても使用していただける」(同社)。

自宅で有酸素運動ができるフィットネスバイクやランニングマシンにも注目が集まっている。中でも、同社のプログラムバイク「AFB6119」は、スマートフォンやタブレットの専用アプリに対応しており、ダイエットや健康管理が手軽にできる点が好評という。「ブルートゥースを用いてバイクとスマホを連携すれば、歩数、バイク運動の実績、筋トレ(腹筋など)のエクササイズ履歴が残せるほか、体重、体脂肪率の入力管理も可能だ」(同社)。

効果的な運動をサポートする「パーソナルプログラムモード」や「持久力テスト」などのプログラム機能や、安全に運動を行うためのペダルバンドやパルスセンサーも搭載している。