日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

連載

連載

ファザーマシン2/Chapter18

「モノづくり」の楽しさをエンタメに

みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。今回は、"なんとか重工始動編〟をお送りします。

結成エピソードをお話しする前に、まずはなんとか重工の前身について。

まだ2人とも独身だった頃、お互いの家が非常に近かったこともあり、よくケロさんの家で夕食をご馳走になっていました。 かなり本格的な料理で、生地から手作りする肉まんを作っていたりと、こだわりの美味しい食事を提供していただいていました。

会社のキッチンで焼いたピザです(笑)

ある日、理由は忘れましたが「おしゃんティ料理研究部」を発足します(笑)。これがなんとか重工の前身で、YouTube活動はしていません。会社のキッチンで生地からピザを作ってお昼ご飯にしたりと、一緒におしゃんな料理を作って食べて楽しんでいました。

それから数年が経ち仕事にもかなり慣れ、褒められることは少なくなり、初歩的なミスはできない域にまでに成長した私たちは、さまざまなプレッシャーやストレスで、仕事に対するモチベーションは下がっていました。

そんな時、ケロさんが「この人面白いから見て!」と、1人のユーチューバーを教えてくれました。イギリスのユーチューバー、colinfurzeさん(登録者数1290万人)で、見た瞬間に衝撃を受けました。

「なんて楽しそうなんだ」これが私の最初の感想です。同じものづくり〟のはずなのに何故こんなにも違うのかそんなことを思いながら彼の動画に夢中になっていました。

ただ作るだけでなく過程を本人がとても楽しんでいる。難しいプロジェクトに挑戦し、成功したときは見ているこっちまで楽しくなれる。私にとってものづくりがエンタメに変わったのはこのときでした。

■半年で登録者1000人目指す

数カ月後、ケロさんから転職を検討していることを聞かされます。当然ですが、進みたい道を止める権利は私にはありません。

しかし、「この人と一緒に何かやりたい!」と思い、一緒に取り組める何かを模索し始めます。製造業での起業は、その大変さを知人から聞いていたため除外。悩んでいる中で、colinfurzeさんを思い出します。

好きなものを作って世界中の人を楽しませてお金も稼げる。最高の仕事だ。そして、ふと「私たちにもできるのではないか?」と思い、翌日ケロさんに「YouTubeやりませんか?」とダメ元で提案します。

すると、「うん、いいよ!」という返事がすぐに返ってきました。なんとケロさんもユーチューバーに憧れがあったようです。

しかし、今すぐ仕事を辞めてユーチューバーになる訳にはいきません。すでにお互い家族が居ること、それに私にはまだ幼い生後3ヵ月の娘もいました。

まもなくして緊急合同家族会議が某ファミレスで開かれます。会社の現状、YouTubeへの期待、家族への協力願いなどなど、さまざまな議題があがり、最終的には、「とりあえずやってみて半年で登録者数1000人を目指してみてはどうか?」という目標に落ち着きました。

通常の仕事もあるため、撮影には休日を使うことになります。つまり家族を犠牲にするということです。こんなワガママを許可してくれた家族には本当に感謝しかありません。次回は、ワクワクそむりえ?始動編です。お楽しみに~

2024225日号掲載)

工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.3万人(2024年2月25日現在)