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ファザーマシン2/Chapter19

幻に終わったチャンネル名

みなさん、こんにちは。工業系YouTubeチャンネル、なんとか重工のとんこつです。今回は、「ワクワクそむりえ? 始動編」をお送りします!

当時製作したチャンネルアイコンです(笑)

201712月、工業系YouTubeチャンネル「ワクワクそむりえ」が誕生しました! はい、実はなんとか重工の前の名前はワクワクそむりえでした(笑)。

当時は、ワインソムリエなど〇〇ソムリエという言葉が流行っており、世界中にワクワクを提供したいという想いから「ワクワクそむりえ」になりました。

チャンネルのアイコン撮影も終わり、最終決定しかけた時、「これは違う! ダサい!」とギリギリで踏みとどまりチャンネル名を再考しました。そして翌朝、おぼろげながら「なんとか重工」という名前が浮かんできました。

アーティストが歌詞を突然思いつくような、まさにそんな感じでした。

この名前は、重工業への憧れと「なんとか」という響きの適度なラフさを表しています。今でこそ良いネーミングだと褒められますが、我々のことを誰かに紹介する際に「なんとか重工ってユーチューバー知ってる?」と尋ねると、「なんとかって何? なんとかの部分を教えてよ」と返されることが多々あるそうで、紹介するとき苦労するというお話をよくお聞きします(笑)。

ユーチューバーになるには、アカウントだけでなく、動画編集が可能なパソコンやカメラが必要です。PCは半分ずつお金を出し合って購入しました。

カメラは、以前からお互いがそれなりに良いものを持っていたので、購入せずに済みました。実は二人ともカメラが趣味で、私はケロさんからお古をいただいたことがきっかけでカメラにハマり、独身時代は一緒に星を撮りに行ったりもしていました。

新婚旅行前には新しいカメラを購入し、ケロさんからいただいたカメラは職場の後輩に譲りました。YouTubeを始めるまでは動画はほとんど撮っていませんでしたが、新しいカメラが写真だけでなく動画も綺麗に撮れたことは嬉しい誤算でした。

■再生回数は50回に届かず…

編集作業は、最初は私が担当していましたが、次第に負担が大きくなりケロさんも手伝ってくれるようになりました。編集ソフトは買い切りで1万円ほど。他のユーチューバーを参考にしながら編集しました。ちなみに動画編集は、結婚式のプロフィールムービーを作って以来です。

なんとか重工、最初の企画は、私の愛車であるヤマハSR400のバイクパーツ製作でした。

当然、マシニングセンタや旋盤が登場することはなく、ケロさんのご自宅にある設備で、鉄パイプを炙って曲げて、タップを立てて塗装するというもの。初回にしてはなかなか凝った内容に聞こえますが、製作物のクオリティはとてつもなく低く、今では完全に黒歴史動画です(笑)。

企画はさておき、知名度もまったく無いチャンネルですので、公開後1週間での再生回数は50回に満たず、コメントもほとんどありませんでした。

当時は自分たちが仕事で培った技術力を活かした動画を作りたいという思いが漠然とありながら、それを実現できずに悶々としていました。

やはり、職人であっても機械や道具がなければ何もできないことを痛感しました。次回は、『得意分野で戦うために』編です。お楽しみに!

2024310日号掲載)

工業系YouTuber【なんとか重工】とんこつ
工業系YouTubeチャンネル【なんとか重工】を、相方のケロと2人で運営。旋盤やフライス、マシニングに溶接機、3Dプリンターなどを活用して自分たちが作りたいモノを作るチャンネル。登録者数は12.3万人(2024年2月25日現在)