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山善、バイヤー招き東京・大田で商談会

展示会場は天吊サインが使用されるなど、一目で分かりやすい会場構成。中山事業部長も「(展示空間が)年々良くなっている」と話した

夏物・調理家電等を披露

 山善の家庭機器事業部(中山尚律事業部長)は129日までの4日間、「オリジナル家電総合商談会」を東京都大田区の東京流通センターで開いた。来年の夏商戦に向けて、夏物家電(扇風機・サーキュレーターなど)や調理・家事家電、AV機器、防災関連商品などを並べた。流通業など88社から300人が来場した。
 家庭機器事業部の入部康久副事業部長は「原材料の高騰や為替変動による値上の流れに加え、旅行や外食へと消費が移行する動きもみられ、物の購入に対しては財布のひもが硬くなってきていると感じる。一方で、そうした状況にも左右されずに売れている製品も多数存在する。より消費者目線でコンセプトのしっかりある製品の提案に力を入れている」と商品開発・選定の背景を話す。
 会場の入り口に配した人気の洗えるサーキュレーターは、多様なニーズに対応するため、より簡単に分解可能なモデルや新色などを展開した。
 調理家電には機能を絞ったおひとり様向け製品が目立った。8月発売の「HITORI-JIME GRILL(減煙電気七輪 ESR-Q100)」は最初の5千台が即売した人気製品。一人用にちょうどよいサイズなのがウリで、単身世帯だけでなく、家庭内のパーソナルな時間を楽しむ際にもマッチする。
 新しくするのは製品だけではない。これまでエクステリア向けに販売してきた庭先を簡単に照らせる「ピッコロ」と「ガーデントワイライト」を、防犯グッズとして新たな販路に提案した。入部副事業部長は「柔軟に発想することで同じものであっても販路が広がる。新たな切り口や視点で『売れる!』を逃さず提案していく」とし、近年力をいれるSNSを活用したマーケティングなどを含め、総合力の強化を進めている。

20221225日号)