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スター精機、直交ロボットを物流・食品分野にも提案

従来のアルミパーツ(左)と樹脂パーツ。素材を換えるだけで38%軽量化できる。

 直交ロボットの総合メーカーを掲げるスター精機は129日までの3日間、栃木県佐野市にある関東支店で商品説明会を開いた。主力の射出成形品の取り出しロボットだけでなく、近年力を入れる物流向けのパレタイジングロボットや金属加工向けのガントリーローダーの提案も行なった。
 説明会では、現場での製品説明やプレゼンテーションだけでなく、本社ショールーム「スタープラザ」やグループ会社スターテクノの工場と会場をライブでつないで横断的に製品を紹介した。
 他にも、2030年にCO2排出量を50%17年度比)削減できるよう、同社最大の生産拠点である出雲工場へ太陽光パネルを設置し、本社工場と関東支店の電気を全て再生可能エネルギー由来のものに換えるなど、脱炭素にも積極的な姿勢を紹介した。供給製品についても同様だ。ロボットハンド開発に特化したEins(アインツ)事業部では、金属パーツより軽量な樹脂パーツへの置き換え提案による、消費電力の低減による脱炭素化貢献を狙う。
 説明会について同社の塩谷陽一代表取締役社長は「これまであまりお付き合いのなかった食品関係や物流関係のお客様に当社の製品や取り組みを知ってもらうことができたほか、来場いただいたお客様の中には当社のグループ会社の製品をお使いいただいているユーザー様もおり、横串を通す思わぬメリットもあった」と手応えを示した。力を入れている新領域分野の売上比率については、現在の1割程度から6年後に3割まで伸ばすことを目指すという。

20221225日号)