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屋内点検向けスイス製ドローン

ELIOS 3を紹介する熊田貴之社長。ドローン前部に4Kカメラ、サーマルカメラ、距離センサーを搭載。後部のLiDARセンサーによりスキャンされた空間情報は3Dマップとしてリアルタイムに表示される。

ブルーイノベーションが発電施設などに導入

 ドローンの利用が広がっているが、屋内の飛行となるとハードルは一気に上がる。GPSによる位置把握がうまく機能しないからだ。センシングやプラットフォームを開発するブルーイノベーション(東京都文京区)が昨年6月に販売を始めた屋内点検向けドローン「ELIOS3」は電力会社の発電施設などで利用が広がっているという。
 ELIOS3はスイスのFlyability社が開発した、非GPS環境下の屋内空間などの飛行向け。GPSではメートル単位の位置把握となるが、ELIOS3はセンチメートル単位の把握ができる。日本における独占販売契約を結んだブルーイノベーションが点検ソリューションを提供し、プラントや発電所、下水道などを中心に200カ所を超える屋内施設でのドローン点検の導入実績をもつ。同社の熊田貴之社長は「レーザーセンサーなどを用いてリアルタイムで3D地図を描くことで、初めて飛行する地図のない入り組んだ場所を飛ぶことが可能」と言う。

2023425日号掲載)