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ESR、最高層の9階建て物流施設が川崎に

東扇島DCの外観

五感に響く内外観、託児所も完備

 ひと昔前までは無機質だった物流施設がこのところ変貌を遂げている。ラウンジを備えてワーカーの働きやすさを高めた施設はもはや珍しくないとも言えるが、ESR(スチュアート・ギブソン代表)がこのほど、従来の物流施設のイメージを塗り替える最先端の施設を竣工させた。
 3月末に神奈川県川崎市川崎区に完成した「ESR 東扇島ディストリビューションセンター(東扇島DC)」は、⾸都⾼速湾岸線「東扇島IC」から約1㌔、延床面積349003平方㍍のマルチテナント型物流施設。「日本最高層」という9階建てで、最小賃貸区画は1480坪、各階最大6テナント・計48テナントの入居が可能。1階は冷凍冷凍ニーズに対応、5~8階は壁が少なく柔軟にレイアウトできるなど使い勝手を高めている。
 倉庫としてのスペックもさることながら、ユニークなのはワーカーの快適性を重視したアメニティとデザインだ。内部には東西3カ所のラウンジや託児所、バーカウンター、ボーリングレーン、ワーカーが無料で使えるマシンジムなど充実の設備が並ぶ。外観にはオフィスビルに使われるカーテンウォール(ガラスの壁)を採用し、羽田空港をのぞむスカイデッキも設置。地域のランドマークになりうる、物流施設らしからぬ施設に仕上げている。
 スチュアート・ギブソン代表は東扇島DCについて「ESRとして現時点で最高レベルの物流施設。アメニティ施設の隅々までこだわりが詰まっている」とする。物流施設の多くは人手不足に悩むが、働きたくなる先進施設で業界に一石を投じる。

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ワーカーの快適性を高めるアメニティとデザインを採用

2023425日号掲載)