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ジェイテクト、高圧水素供給バルブなどをFCEV向けに高流量化

第3世代の高圧水素供給バルブ(左)と高圧水素減圧弁

第3世代モデルで

 ジェイテクトは913日、燃料電池自動車(FCEV)用の「高圧水素供給バルブ」と「高圧水素減圧弁」を開発、商用車向けの高流量に対応する第3世代モデルとして追加した。
 「FCEVの高圧水素貯蔵システムに搭載される両製品は、同システムの肝となる基盤技術。トヨタの『MIRAI』など、20年以上培ってきたFC製品の小型軽量・高信頼性の強みを活かして開発した」(同社)という。
 高圧水素を貯蔵するタンクに搭載される高圧水素供給バルブは、高圧水素を適正量で供給。IN/OUTポートを共通1ポート化し、部品点数の削減と小型、軽量化を実現した。高圧水素減圧弁はバルブから供給された高圧水素を燃料電池スタックで必要な圧力に調整(減圧)する。
 水素の供給量を、従来品に比べ高圧水素供給バルブは2倍、高圧水素減圧弁は13倍増加し、水素を多量に使用する商用車のFCEV化に貢献。また、供給バルブの水素ガス流路の拡大により水素充填時間の短縮も実現する。
 今後の展望について「商用車、建機、鉄道、船舶などの大型モビリティ領域や、ドローンへの活用など様々な場面やニーズに合わせた提案を行い、水素社会の発展に寄与する」としている。

20231010日号掲載)