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オリオン機械、ドレン処理装置新製品

オリオン機械(株)

処理水油分濃度3㍉グラム/Lを実現

 オリオン機械は油冷式コンプレッサ向けドレン処理装置の新モデル「ドレンマスターNEO」を102日販売開始した。
 油冷式コンプレッサを使用する圧縮縮空気システムの場合、冷凍式ドライヤーやエアタンクから排出されるドレンには、水質汚濁防止法で定められた排水基準(基準値:1㍑あたり5㍉グラム以下)を超える油分が含まれている恐れがあり、そのまま河川などに放流できないため、油分を排水基準値以下にするドレン処理が必要とされている。
 近年の環境意識への高まりやドレン処理に掛かるコストダウン、ISO14000の新規取得ニーズなどを踏まえて開発されたドレンマスターNEOは、新開発の高性能吸着材の採用により、標準仕様品で処理水油分濃度3㍉グラム/㍑以下を実現した。
 吸着材が内蔵された処理槽部分は交換式で、処理槽の蝶ネジを外すだけで簡単に取り外しが可能。
 「ユーザーの産業廃棄物処理負担を減らすため、処理槽のみの交換で運用できるようにした。処理槽の本体はリユースされ、内部の使用済み吸着材の処理は当社が行う」(オリオン機械)
 スリムに設計された筐体は設置場所を選ばず、キャスター付きを標準でラインアップ。本体正面には目視で処理水の状況が確認できる確認層が設けられたほか、点検バルブにより処理水の採水チェックを可能にした。また、寒冷地向け仕様は内蔵されたファンヒータが機体内部の温度を検知し、自動運転でドレンの凍結を防止する。
 対応するコンプレッサはモータ出力37150㌔ワット。寒冷地仕様含め計12製品を揃えた。標準価格は60万円(税別)から。

20231010日号掲載)