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台湾貿易センター、22年より売上減も「悪くはない」

各ブースに通訳が付くため、商談もスムーズに行われていた

EV時代見据え提案加速

 台湾貿易センターは925日、台湾からの製品・部品調達を求める日本企業向けのビジネスマッチングの場「2023年台湾精密加工部品商談会」を都内のホテルで開催した。自動車や機械、半導体向けの金属部品加工などを行う台湾企業と日系企業のビジネスマッチングの場で、昨年から併催の「ハイエンド金属製品・ハンドツール調達商談会」と合わせて91社が参加した。台湾の景況感については「昨年よりは落ち込んでいるが悪くはない」という声が多く聞かれ、欧米を中心に中国から台湾へ生産を移す流れが今後も一定程度続くとみる企業が多い。
 一服感がある中でもプラス成長を続けるGLOBAL TEKは、EV向けの自動車部品が好調。特に、中国企業向けで磨いた加工技術をもとに欧州の自動車会社のティア12にも部品を納めるようになってきているという。同社の担当者は「EVに関して日系企業は中国に対して5年ほど遅れている。欧米も遅れを取ったが協業といった形で中国企業の技術を取り込もうと躍起だ。それに対し日本はまだまだ勢いが足りない」と述べる。「日系で動きの良い企業は」との問いには、ニデックとデンソーを挙げ、ニデック製の減速機向けには部品を納めていると話す。
 ギガキャスト時代の到来を見据えアルミ加工に力を入れるのがCMP GROUP。自動車部品の鋳造をメイン事業としているが、変化を捉えアルミなどの金属加工を行うグループ会社のPRのために出展。2500㌧クラスのプレス機を使いギガキャスト部品の加工にも挑戦中だと話す。

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GLOBAL TEKはニデック製の減速機に向けて部品を納入する

20231010日号掲載)