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Mujin、知能デバンニングロボを米で発売

トラックボットのイメージ

経路と動作を自律計算、荷下ろし自動化へ

 Mujinはこのほど、デバンニングと呼ばれるトラックからの荷下ろし作業を自動化する知能ロボット「トラックボット」を米国で先行発売した。ロボットの脳にあたる独自のコントローラーで経路や動作を自律計算し、最高で時間あたり1000ケースの混載荷下ろしを自動化する。日本でも国内仕様にカスタマイズしたのち、展開する予定だ。
 トラックに積まれたコンテナからの荷下ろし作業は重労働かつ夏場は高温環境になりやすく、過酷な作業のひとつとして自動化ニーズが高い。自動化のためにはコンテナ内に積まれたケースを側面から正確に把握する必要があるが、同社は長年の知見により、ケースの端や底を3Dビジョンで高精度に認識することを可能にした。これをもとにロボット知能化ソフトウェアがリアルタイムに最適な経路と動作を計算。専用の可動・可伸縮コンベヤと特殊ハンドを無駄なく動かし、最高1000ケース/時という「世界最速」の能力でハンドリングする。
 なお、コンテナ内は最大15㍍奥まで到達可能で、扱えるケースの重量は最大22㌔。すでに米国の大手小売り・物流企業への納入を予定しているという。
 Mujin95日に、SBIインベストメントやアクセンチュアらから第三者割当増資による123憶円の資金調達を発表している。同社はこの資金を、デバンニングロボットを含む新製品の市場投入や欧米事業の拡大、知能ロボットコントローラなどのさらなる高度化に向けた技術投資に充てる計画だ。

2023910日号掲載)