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パナソニックコネクト、イオンリテールへDX導入

「やりがい」ある就労環境へ

 パナソニックコネクトは7月、イオンリテール全店にSaaS型業務アプリケーション「AIワーク」と、デジタルコミュニケーションボード「MaIボード」を導入した。イオンリテールの約12万人の従業員体験価値(EX)を高める取り組みに貢献する。
 AIワークは、「CYTIS Shift for Retail」をイオンリテールの仕様に合わせ共同設計したもので、チームの勤務計画を自動起案するシステム。勤務希望の提出や勤務シフトの確認を携帯端末から何時でも行え、従業員の計画業務時間を低減する。また、従業員の勤務パターンや職能をデータ化し、チームの課題を店舗・本部スタッフ両方で共有できるので、人員の補充や技能教育などをスムーズに行える。「6月に約60店舗で試験導入した結果では、利用部門の勤務計画作成時間が70%低減されたほか、勤務計画にかかわる紙の使用量を90%削減した。10月には時間帯ごとの作業割り当て機能を実装する予定」(イオンリテール)。
 一方、「AcroSign」の技術をベースに新たに共同設計・開発したMaIボードは、連絡ノートや掲示板などに替わって、デジタルサイネージでチーム内の情報共有を行うツール。売上進捗や連絡事項、時間帯別の売れ行きを画面に表示でき、近隣店舗との比較や好調商品の情報も常時更新される。チーム単位でのミーティングに活用することで改善プランが生まれやすくなり、自分たちで決めて実行することで「やりがい」に直結する働き方に繋がる。
 AIワークは順次導入し、MaIボードは725日現在、210店舗で導入しており、順次拡大予定。導入店舗は「イオン」「イオンスタイル」約350店舗。

2022825日掲載)