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YKK AP、ハイブリッド化で施工性も向上

オール樹脂(左)より窓サッシの幅が3分の1になった

高断熱と大開口を両立した樹脂窓

 YKK AP103日発売の住宅用樹脂窓「APW 331」ハイブリッドスライディングの記者発表会を都内で行なった。高断熱と大開口の両立を目指して開発され、W12尺(幅3510㍉)×H24(高さ2430㍉)という大開口でありながら、101日に新設される断熱等級67に対応できる。
 会見で同社の堀秀充代表取締役社長は「近年、断熱性能は高めた上で開口部を大きくしたいというニーズが高まっている。また、10月から断熱等級67の運用が始まる。当社は断熱等級67対応の最大サイズ窓の確保を常に目指していく」と話す。
 大開口と高断熱を両立できたのは樹脂とアルミのハイブリッドである点だ。オール樹脂であると完成品での搬入が必須となるため、窓サイズを大きくすればするほど搬入時や施行時に問題が出てくる。ハイブリッド化することで、窓枠をノックダウン方式(部品・半部品で輸送し、現場で組み立てる方式)をとることが出来るようになり、オール樹脂窓では実現が難しい大開口を可能にした。
 室外から見た窓枠の太さ(見付寸法)も15㍉と既存の樹脂窓枠の3分の1程度にスリム化することで意匠性と採光面積を向上させた。また、最大開口品はフルハイト(床から天井まで全て窓化)も可能であるため、建物全体の外観にもよりこだわることができる。
 引き違いテラス戸の最大サイズ(幅3510×高さ2430㍉)の価格(税別)が468800円。

2022925日号掲載)