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リノベーションオブザイヤー2022、「総二階だった家」グランプリ受賞

モリタ装芸による「総二階だった家(平屋)」

2階建を減築し平屋に

 (一社)リノベーション協議会(山本卓也理事長)は、2022年を代表する魅力的なリノベーション事例を選ぶコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022」の授賞式および選考委員による講評会を126日、都内で開催した。
 グランプリに選ばれたのは新潟県のモリタ装芸による「総二階だった家(平屋)」。新潟市内の築47年木造2階建て家屋をリノベーション。総272坪の大きすぎる家を減築し、半分の36坪の平屋に改築。さらに軽量化し、耐震等級1相当へ耐震改修工事を行った。その際、、耐震診断の上、直す箇所と理由を明確にし、長期優良住宅の認定を受けると共に補助金250万円を取得している。
 さらに断熱材の無かった家を断熱改修しUa0.44とし、片流れの屋根形状に合わせた勾配天井で広く開放的なリビングとした。
 選考委員長の島原万丈氏は「2階建ての建物をダルマ落としの要領で平屋にし、床面積を半分に減築したリノベーションは、世帯あたりの同居人数の縮小や高齢化という人口動態の変化にも対応しており、これからの戸建てリノベーションの一つの流れになる予感がある」と講評を述べた。
 同コンテストは、消費者にとって関心の高い施工費別に「500万円未満部門」「1000万円未満部門」「1000万円以上部門」「無差別級部門」の4部門を設置。全国からエントリーされた計260作品からSNSを活用した一般ユーザーの声を取り入れ一次審査し、64作品をノミネート選出。その後、住宅系を中心としたメディアの編集者9名で構成された選考委員によって最終選考を実施し、総合グランプリ、部門別最優秀賞4点、特別賞14点を決定している。

20221225日号)