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ワルタージャパン、最新工具3製品

左から超硬エンドミル Supreme MD265、Advance MC268、チップ交換式ねじ切りカッターT2711/T2712の製品レパートリーを拡張

従来製品よりフレキシブルに

 ワルタージャパンは、11月下旬から12月にかけて最新工具を相次いで発表、発売した。
 「Supreme MD265」及び「Advance MC268」はアルミニウムなどの非鉄金属加工用超硬ラフィングエンドミル。Supreme MD265φ16-25)は、軸方向クーラントチャンネル付き3枚刃ラフィングエンドミルで、高剛性RAPAXラフィング刃形状を採用しており、高生産性やプロセスの信頼性が求められる航空宇宙産業や自動車産業に向く。ポリッシュ仕上げノンコート材種「WJ30UU」またはコーティング付き材種「WJ30DD」から選択可能。Advance MC268φ6―25)は、ポリッシュ仕上げの3/4枚刃Kordelラフィング刃形状を有する。クーラント出口を径方向に配置しており、ダイナミックミーリングなどの新しい加工方法に適した仕様。両エンドミルのラフィング刃形状が切りくずを短く分断し、低い切削抵抗により所要動力を抑制して電力使用量を削減する。
 Tigertec Gold 材種のポジワイヤーチップ「FW4」「MW4」は、ワイパー切れ刃の作用により、2倍の送りでも従来工具と同様の表面品質を達成。また、同じ送りでは表面品質を2倍にできる。鉄系、ステンレス系、鋳物系および副次的な用途として難削材ワークの加工に汎用的に使用可能。広い切りくず処理領域を持ち、高い送りにより工具と被削材との接触時間を短縮することで工具寿命を延長する。「工具交換時間を大きく削減でき、量産加工ユーザーに利点の大きい工具」(同社)という。
 さらに、ねじ切りカッター「T2711」「T2712」に製品レパートリーを追加。これによりM16M18およびUNC3/4など比較的小径のねじサイズが、チップ交換式ねじ切りカッターで加工可能となった。工具ボディに設けたフルートにより、切りくず詰まりを防止、たわみを防ぐ。また、内部クーラントにより確実に切りくずを排出し、高い切削速度と大きな刃当たり送りを実現する。「チップ交換式工具は、ソリッド工具に必要な再研磨・再コーティングが不要で経済性が高い。工具コストを削減するとともに、径補正の必要がほとんどない容易なハンドリングにより高いプロセス信頼性も実現する」(同社)。

20221225日号)