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ヤマハ発など3社、国内初 EVによる自動搬送サービス

 自動運転車両の開発・販売・リース・レンタルを行うeve autonomy(静岡県袋井市)は1130日、ヤマハ発動機およびティアフォーと開発を進めてきた電気自動車(EV)を使った自動搬送サービス「eve auto」の提供を始めると発表した。自動運転EVによる自動搬送の商用サービスは国内初という。
 eve autoはヤマハ発動機が専用開発した自動運転EV(牽引で1500㌔グラム、積載で300㌔グラムまで搬送可能)と、ティアフォーが提供する商用ソフトウェアプラットフォーム「Pilot.Auto」および「Web.Auto」を組み合わせ、定期メンテナンスや地図編集などのアフターサポートと自動運転システム提供者専用保険をパッケージ化した自動搬送サブスクリプション型サービス。工場や倉庫など公道を除く幅広い環境で利用できる。eve autonomyの米光正典CEOは「eve autoは搬送を無人化するだけではなく、途切れていた情報をつなぎ、工場をより安全で生産性の高いものに作り替え、人の働き方さえ変えることができる」と言う。
 これに先立ち、3社は2020年夏ごろからヤマハ発動機浜北工場でレベル4の自動運転を行ってきた。現在ではヤマハの3工場で運用するほか、プライムポリマー姉崎工場、パナソニック大泉地区コールドチェーン工場、富士電機鈴鹿工場、日本ロジテム上尾営業所、ENEOS根岸製油所など計9社で運用中という。

20221225日号)