日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

ZOLLER Japan、プライベートショー

venturion 450を用いて測定のデモを行う

工具データ連携を提案

 ZOLLER Japan82930日、大阪本社(大阪府吹田市)でプライベートショーを実施し、2日間で約100人が参加。スマートキャビネットの「ツールオーガナイザー」、ツールプリセッタventurion」などで工具データをつなげ、工具のピックアップから測定、さらに工作機械へデータ転送までのトータルソリューションを提案した。
 ツールオーガナイザーは同社と京セラがコラボレーションした高性能な工具管理キャビネットと高度な工具管理システムが一体となったスマートファクトリーシステムだ。工具情報を登録することで探す時間を大幅に削減するとともに、在庫が一定基準を下回ると発注をサポートするなど省人化に寄与する。
 ツールオーガナイザーで「探す」手間を省き工具をピックアップし、セットアップシートを作成。セットアップシートは特定の機械加工に必要な工具をリスト化しデーターベースに記録することができる。突き出し長さなどの情報も付加でき、熟練度に依存しないチャッキングが可能になる。
 チャッキングにも、自動化ソリューションも用意されておりコレットチャックならtorquematic、焼き嵌めホルダならredomaticが活用できる。
 セッティングされた工具はセットアップシートを引き継ぎ、venturionで簡単に計測できる。またそのデータは工作機械に転送され高精度な加工を行える。
 今回は牧野フライス製作所の5軸制御立形マシニングセンタD200Zを使用。制御装置「プロフェッショナル6」にダイレクトに測定データを転送するデモンストレーションが行われていた。
 龍口一代表取締役は「いろいろなソリューションが世の中にはあふれているが、まずはデータ化して誰でも利用できるようにすることが肝心だ。それが出来れば自動化に向けて一歩を踏み出せ、人口減少が起きてもモノづくりを滞らせない仕組みを作っていける。工具がどこにあるか、そういった情報をデータ化する、小規模な企業でも活用できるスモールスタートなソリューションを今回は提案した」と話した。

2023930日号掲載)