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Mujin、荷下ろしを2台のロボで自動化

マルチピックをマスターレスで

 Mujinはこのほど、協和紙工の物流施設で知能ロボットシステム「MujinRobotデパレタイザー」2台を用いて出荷ケースの荷下ろしを自動化した。ケースの姿や配置を認識したうえで可能な場合は複数ケースを同時に荷下ろしする「マルチピック機能」を、事前のマスター登録なしで実現。出荷能力を従来比で最大70%高め、新たな荷姿の追加にも強い柔軟なシステムを構築した。
 MujinRobotデパレタイザーは、ロボットの目にあたる3Dビジョンシステムがケースを認識し、脳にあたる「Mujinコントローラ」が動作を計算することでロボットを動かす仕組みだ。コントローラにはロボットを知能化する独自のソフトウェアが搭載され、これがワークや周辺環境をリアルタイムで認識してその結果に合わせて自律的なロボット動作を生成する。これにより、本来は事前のマスター登録が必要だったマルチピック機能をマスターレスで実装。様々な荷姿が混ざった混載の積み荷や新たなワークの追加にも柔軟に対応できる。
 同社によれば、実際の導入環境下ではロボット1台あたり1000ケース/時の荷下ろしを実行できる。これにより出荷業務が効率化され、残業時間の削減にもつながったという。

2023325日号掲載)