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三菱電機、設備異常を事前検知

高精度モータ診断装置

 三菱電機は、低圧三相モータの異常を故障前に検知するモータ診断装置「DiaPro Motor(ダイアプロ モータ)」を開発。検証試験を経て2020年度上期の市場投入を目指す。
 モータ運転時における独自の電流信号解析技術により、異常振動やミスアライメント(回転軸のずれ)などの機械系異常と、レヤショート(固定子巻線ターン間短絡)や回転子バー(ローターバー)の損傷などの電気系異常の両方を検知する。またモータ正常時の初期状態を学習する機能で、高精度に異常を検知する。
 クランプ式電流センサの採用により、既存設備の配線を変更せずに設置が可能。また、これまで機械系異常の診断に必要だった振動センサを不要にし、センサ取り付けが困難な水中や高所などに設置されているモータの診断も可能にした。
 異常時の判定に必要なモータ固有の情報を入力済みのため、導入時に容量やベアリング番号などのモータの基本情報を設定するだけで使用でき「専門的なノウハウが無い点検員でもすぐに使える」(同社)。
 工場内のネットワークに接続したゲートウェイ装置(別売)と無線接続するだけで、工場内のパソコンやタブレット、スマートフォンからの状態監視も可能にしている。

2020710日号掲載)