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最新版SOLIDWORKS、2世代前の版と互換性担保

SOLIDWORKS2024では図面の見やすさが追求された。スペースの限られた箇所では寸法を自動でオフセットする

 ソリッドワークス・ジャパンは1031日、3DCADソフトウェア「SOLIDWORKS」に関する最新情報を報道陣向けに説明した。最新版「SOLIDWORKS2024」では、従来から要望の多かった「下位バージョン形式でのファイル保存」に対応した。これまでバージョンの異なる者同士がファイルをやり取りする場合、ファイル形式の変換の手間やデータ欠損の恐れがあり、最新バージョンへの切り替えを躊躇するユーザーがいた。同社・営業技術部プロダクトマーケティングスペシャリストの滝澤直子氏は「以前のバージョンとの互換性が保たれることで、より共同作業をしやすい環境を提供できる」とみる。他にも図面への寸法の記載方法の見直しや「SOLIDWORKS Simulation」の性能向上、GPU活用による描画性能の向上などが主な変更点として説明された。
 10月から提供しているデスクトップ版SOLIDWORKSをクラウド型プラットフォーム・3DEXPERIENCEへ接続可能にする「Cloud Services」についても説明があった。クラウドへ接続するコネクタなどをパッケージとして提供することで、より簡単にすべてのステークホルダーとのデータの共有・管理を可能にする。同社・3DEXPERIENCE WORKS営業技術部の赤代正宏部長は「設計現場ではデータ管理にまつわるトラブルに多くの時間を費やしているケースがある。付加価値を生まない作業をクラウドによるデータ管理で解消し、本来の業務に集中してイノベーション創出につなげられる環境を提供する」と話す。

20231110日号掲載)