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日立JC、白くまくん新モデル出荷式

(写真左から)泉田金太郎バイスプレジデント、白くまくん、ゆうちゃみさん、永田孝夫栃木事業所長

「国内生産回帰」を改めて強調

 日立ジョンソンコントロールズ空調は、今秋より販売開始したルームエアコン「白くまくん プレミアムXシリーズ」の出荷式を栃木事業所で行った。式には白くまくんに加え、モデルのゆうちゃみさんも出席、式典を盛り上げた。
 新モデルは集塵スピードを従来品よりパワーアップ。浮遊カビや菌、ウイルス、花粉などを抑制する「パワフルプレミアムプラズマ空清」や、室内の気になるニオイを大量の霜で捕まえ、霜を溶かして排出する国内唯一の「凍結脱臭クリーナー」を搭載。こちらは室内機内部で凍結洗浄を行なう範囲を拡大し、冷房時の結露水など汚れが集まる排水トレイまでを凍結洗浄し、水だけで洗い流すことが難しい汚れや菌もしっかり洗浄する。
 新たに搭載した「プレシーズンお手入れ」機能は、エアコンを使用するシーズン前にフィルターやファン、熱交換器を自動で清掃運転することにより、故障を自己診断。異常が検知された場合は室内機のランプで知らせるため、機内を清潔にしてからエアコンの使用をスタートできる。また昨今の電気料金高騰に対しても、省エネ基準を10機種中9機種達成するなど、高い省エネ性能も備える。
 式典に際して、同社の泉田金太郎バイスプレジデントは「白くまくんは栃木で設計し、栃木で生産したメイドイン栃木の製品。かねてより国内生産回帰を進めているが、昨年は生産ライン拡張に数億円を投資し、繁忙期には200名を追加雇用した。また栃木事業所で購入している部品の45%は栃木県内のサプライヤー様によるもので、日本国内に拡大すれば70%を調達させて頂いている。さらに2024年度はサプライヤー様への発注金額は2022年度比で約10%増加する見通しだ」と語り、今後も国内生産比率を高め、ジャストインタイムでの製品提供と地域経済への貢献を両立していくと力強く語った。
 同社栃木事業所長の永田孝夫氏は「日立がここ栃木に工場を構えて2025年で80年を迎える。長きに渡って地域とともに歩んできた地域社会の一員として、より一層地域との連携を深め、共にサステナブルな成長を目指すとともに、ここ栃木から日本の製造業を盛り上げていきたい」と述べた。

20231110日号掲載)