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ダイヘン、直感的にロボット作業をプログラミング

(株)ダイヘン

ゲーム感覚で教示、片手操作や条件設定も容易に

 ダイヘンは、直感的にロボット作業をプログラミングできるジョイスティック・ペンダント「JoyPEN」を発売した。手動動作からプログラミングまで、すべての教示作業に対応。ボタン操作が中心のティーチペンダントに比べて、教示時間を50%短縮した。ロボットコントローラー「FD19」とセットで使用する。
 JoyPENの向きでロボットの動作方向が決まる構造にした。ジャイロセンサを内蔵したことによるもので、スティックで指示した方向にロボットを並行移動できる。傾きを変えれば追従してロボットの姿勢が変わるため、直感的に操作できる。
 手動操作したロボットの経路を自動でプログラムに記録。従来は不可欠だったロボットの位置・姿勢を教示する操作を不要にした。設定した範囲をトーチ先端が越えれば、軌道を自動で記録する機能となっている。
 片手で直感的にプログラミングできるのも売り。ロボットの速度調整や溶接条件設定も可能にした。FD19の溶接条件データベース機能を活用することで、対象物の開先形状と板厚を入力するだけで最適な条件を設定してくれる。初心者でも短時間の条件調整でベテラン並みの溶接ができるという。
 トーチ先端のワイヤが溶接対象物に接触すると、自動でロボットが停止する機能を搭載。衝突を防ぐとともに、直感的な操作との組み合わせで最短距離での狙い方向の教示を可能にした。
 本体重量は250㌘(ケーブル除く)まで軽量化。操作ボタンを少なくし、片手で収まるサイズに設計した。担当者によれば「ユーザー価格で約15万円を予定している」という。

多品種少量怖くない

 操作の煩雑さからロボット導入に踏み切れない中小企業を想定して製品化した。各拠点で触れる機会を設けるほか、訪問先でもシミュレーションソフトを使用してPC画面上で体感してもらう活動を展開する。
 金子健太郎FAロボット事業部長は「教示を限りなくゼロにしたい。今回はあくまでワンステップ。もっと簡単に、楽にしていく。教示レスになれば多品種少量は怖くない。JoyPENがブレイクスルーになっていくだろう」と話す。
 最大の強みである溶接以外に、ハンドリング、シーリングなどの用途に対応するアプリケーションも順次拡大する予定。「ロボットビジネスの軸はあくまで溶接。溶接以外のも含めて対応でき肝の部分も伝えていきたい」とした。

2021110日号掲載)