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山善と大阪ガス子会社、日本製紙クレシア工場でPPA

 山善と大阪ガス100%子会社のDaigasエナジーは1012日、日本製紙クレシアの開成工場(=写真、神奈川県足柄上郡)でPPA(発電事業者と需要家との間の電力購入契約)モデル事業を始めると発表した。開成工場に太陽光発電設備を設置・保有・維持管理をしながら、そこで発電された太陽光由来の再生可能エネルギー100%の電気を20年間にわたり日本製紙クレシアに供給・販売するもので、20233月末までに開始する予定。
 山善とDaigasエナジーは昨年10月にPPAモデル事業における基本業務提携契約を締結し、両社で共同の事業ブランド「DayZpower(デイズパワー)」を立ち上げた。今回の開成工場への導入は山善のDayZpower1号案件となる。山善が開成工場に太陽光パネルを設置し、Daigasエナジーが太陽光パネルの保守・メンテナンスを行う予定。発電設備能力は439㌔ワット、年間の発電量は約50万㌔ワット時、開成工場は年間でCO2197㌧削減する見込みという。
 日本製紙クレシアは山善の仕入先企業であり、山善にとってはGHGプロトコル(温室効果ガス排出量の算定と報告の国際基準)のScope3「カテゴリ1:原材料(仕入商品)」の排出量削減につながる。山善は「流通商社の当社としては、Scope3の排出量が最も多いことから、今後も取引先企業を中心にPPAモデル事業を提案することで、当社の上流・下流、サプライチェーンとの協働によりCO2排出量削減に寄与していく」としている。

20221025日号掲載)