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大阪商工信用金庫、万博出展候補の中小企業の交流会実施

多賀隆一理事長(前列中央)と出展候補企業ら

脱炭素がキーワード

 大阪商工信用金庫は22日、「大阪・関西万博」へ出展候補企業の交流会を実施した。大阪の中小企業・スタートアップが「大阪・関西万博」への参加をめざす「リボーンチャレンジ」。普段から中小企業などの支援を行っている同信用金庫や大阪産業局などの実施主体が26の同チャレンジを通じて、万博出展を支援する。
 多賀隆一同信用金庫理事長は「脱炭素をキーワードにしている。当信用金庫が脱炭素に注力している一つの理由として、私には孫がいるが小さな子どもが『夏が暑くて暑くて死にそうだ』と話していた。これは何とかしないといけないと感じたことだ」とあいさつした。
 その後、レーザー核融合の商用化を目指すEX-Fusion、親水性遮熱断熱塗料でエアコン消費によるCO2排出の抑制を目指すオプティマス、半導体製造で発生する廃液から窒素資源回収を行う興徳クリーナーなど出展候補企業8社がプレゼンテーションを行った。
 多賀理事長は「脱炭素に取り組むことで短期的に当信用金庫に大きなメリットがあるかと言えば難しいが、10年先、20年先を見据えれば必要な投資と考える。まだ世の中に知られていない中小企業とその技術が万博を通じて世界に広く知れわたる。注目を集めることで5倍、10倍に成長する企業も出てくる。こうした将来への投資を今行わなければ我々の成長もない」とコメントした。

2024210日号掲載)