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幕張どてらい市、5年ぶりフルスペックで4660人来場

生産性を高めた工作機械がならぶエリア

 今年初めての展示商談会・どてらい市となった「2024幕張どてらい市」(販売店48社が主催)が22223の両日、千葉市の幕張メッセで開かれ、4660人が訪れた。生産財・消費財メーカー273社が出展し、2日間で目標を3割強上回る68億円近くの売上を記録した。
 制限のないこの時期での開催は2019年以来、実に5年ぶり。商談を盛り上げるチアリーダー「どて市シスターズ」はパンツスタイルに装いを変えて復活し、「5年ぶりにフルスペックのどてらい市が帰ってきた」(販売店)と喜びの声が聞こえた。部品・資材・エネルギー価格の高騰や人手不足を受けて省エネ・自動化を切り口にした提案が多く見られ、生産財では半導体・医療分野を睨んだ樹脂加工に適した小型マシニングセンタやリモート監視機能を付加できるコンプレッサーなどが提案された。消費財では換気しながら加湿・暖房できる空調や薄型の壁掛けタイプの電気自動車用急速充電器などが紹介された。
 初日の開会式では主催店を代表して都機工の長橋初社長が挨拶した。「幕張どてらい市は34年前、19903月に第1回が開催された。その後、毎年開かれたがコロナ禍に伴う2回の中止と東日本大震災直後の一度の中止を除くと、今回が30回目の節目。我が家の11歳になるミニチュアダックスフント『クッキー』を飼うことになったのは、当初は家族が飼うことに猛反対するもペットショップで抱っこしたことがきっかけだった。今では毎晩いっしょに寝るほど」とリアルのもつ力を紹介し、「ぜひ来場のお客様と積極的に交流していただき、ネットでは伝わらない商品のすばらしさの体験を提供してもらいたい」と呼びかけた。出品メーカーを代表して日東工器の小形明誠社長は「長橋社長のクッキーちゃんほど可愛くはないかもしれませんが、お客様の省人化、省力化に役立つような製品をメーカー273社は出展していると思う。見て触って確かめてもらい、お客様の課題解決になるようメーカー一同がんばって提案したい」と決意を込めた。どてらい市本部代表挨拶として山善の岸田貢司社長は「この34年コロナ禍に悩まされながらも皆様のサポートがあってようやくここでどてらい市を開催することができた」と感慨深く話した。「年頭のメッセージにも込めたが、当社はひたすら現場にこだわる。41日から私が営業本部長を兼務することに決めたのもその一つ。昨年10月末から1カ月前倒しで準備を始めていただいた皆様を当社は全力でサポートするので、長橋社長の愛犬クッキーちゃん効果をこの幕張どてらい市で見せよう」と呼びかけた。

幕張どてらい市に4660人P2.jpg

(写真=開会式で挨拶する都機工の長橋初社長(左)、日東工器の小形明誠社長(中央)、山善の岸田貢司社長(右))

2024310日号掲載)