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京都ビジネス交流フェア

激しく振動する複数のサイコロの目を読み取るDeep iのデモンストレーション

中小企業と大企業をつなぐ

 京都ビジネス交流フェアが21516日、京都パルスプラザ(京都市伏見区)で開催され、過去最大の18620団体が出展。5600人が来場した。BtoBに特化し、府内のモノづくりや情報関連の中小企業と、発注側の大企業をマッチングする。主催する京都産業21の清水優作主任は「次世代産業ソリューション展のコーナーを昨年から設け充実を図っている。また今回から学生見学ツアーを実施し企業の魅力を発信している」とした。
 井上は「Deep i」を出展。同製品はこれまで人が行っていた検査工程や数量カウントを速く正確に行える高精度なAI画像検査システムだ。同社の林航平氏は「せんべいの割れや袋の圧着の嚙みこみのチェックなどの検査で活用頂いている。金属加工での導入事例もある。当社のシステムは写真ベースではなく動画で判断しているので、光の影響などでNG品を見過ごす可能性が低い。またソフトの販売だけでなく工事も行い、工場の生産ラインに落とし込むところまでお手伝いできる」とアピールしていた。

■大小把握、きれいに積む

 ロボットSIer事業などを行うOMKSは、カメラを複数台配置することでダイナミックに動くパレットなどを三次元で把握して仕分けするシステムを展示していた。太田龍一代表取締役は「一番大きなパレットはどれかを判断し自動のフォークリフトなどを活用し、決まった位置に収納していく。サイズを把握できるので最も効率的な積み方が可能だ。次に配送するものや、次にどうキレイに積むか、をロジカルに組み立てることができる」と話した。
 長島精工は超精密CNC成形平面研削盤「WAZA-520EVOLUTION」や超精密高効率円筒研削盤「NOG-2HF」などを展示。担当者は「WAZAE-VOLUTIONは左右軸の位置決め機能を搭載した。NOG-2HFは従来の円筒研削とは全く違う、あえて言うと旋削に近いような加工法を採用。これまでだと外周加工とテーパーなどの形状加工は機械や工程を分けていたが、無垢の材料から一気に仕上げることが可能だ。なおかつ砥石を2枚使う特殊なやり方で荒加工と仕上げ加工を同時に行い、工程集約できる。また自動ローディングにも対応しており省人化にも貢献する」とした。
 「立体搬送コンベアモジュール」を展示したのはNKE1駆動で水平→上下→水平の搬送が可能。下から上、上から下、どちらの搬送方向でも対応。「上下の水平部でのアキュムレートも出来る」(岡友也氏)とした。

京都ビジネス01.jpg

(写真=カメラを用いたシステムを説明する太田龍一OMKS代表取締役)

2024310日号掲載)