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三和シヤッター工業、高速かつ高断熱なシートシャッター

CO2排出量を30%削減

 シャッター商品の国内トップシェアを誇る三和シヤッター工業は、20239月に発売した高速シートシャッター「断熱クイックセーバーTR」の拡販に努めている。高速・高頻度開閉が可能なシートシャッターでありながら、サッシ断熱性能等級H-5相当(熱貫流率:2.15W/2mK)〕)の高い断熱性が大きな特長。工場や倉庫における職場環境改善やCO2排出量削減ニーズの取り込みを狙う。
 同社はこれまでにもCO2削減・省エネルギーに寄与する高断熱商品・サービスを「Re-carbo(リカーボ)」シリーズとして展開してきた。今回ラインナップに加えた断熱クイックセーバーTRは、アルミ箔を張り付けた2層のエアキャップ(断熱空気層)からなる断熱材を互い違いに組み込むことで、断熱性の確保とシート巻き上げ性能を両立。解放速度:毎秒0.8m、閉鎖速度:0.5m、使用頻度:毎時60回の高速高頻度性能と設計耐用回数50万回の高い耐久性を実現した
 断熱材だけでなく、シートを骨材のないフラットな構造とすることでレールとシートのすき間を少なくし、商品上部のすき間にもシートを組み込み密閉性を向上。外部からの空気の流入を防ぎ断熱性を確保する。従来品(クイックセーバーGR-S)使用時と比較して電力消費量とCO2排出量を約30%削減できる。また、開口部の断熱性能が向上することで、職場環境改善などにも期待ができる。
 同社は東日本大震災以降、防災やBCPに寄与する商品づくりに力を入れてきた。重量シャッターには地震対策仕様を標準搭載し、業界に先駆けて地下への浸水を防ぐ防水シャッターを開発。風災害から建物内部を守る高耐風シャッターは、EC需要の拡大と共に物流施設の高層階での採用が増えているという。断熱クイックセーバーTRをラインナップに追加することで、安心・安全な商品づくりに加えて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていく。

2024225日号掲載)