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横山商会が生産誘導システム

作業ミスを無くし記録を保存(展示商談会「2022大阪どてらい市」で)

工具作業の手順指示、ミス撲滅しトルク管理も

 産業機器などの販売ほか生産財ハード・ソフトの開発を手掛ける横山商会(石川県白山市)はこのほど、自社で開発製造した「ポカヨケ生産誘導システム」の販売を本格化させた。
 システムはセル生産を対象にしたもの。現場で起こり得る様々な作業ミスを無くすとともに、作業記録をクラウド等にくまなく残し、トレーサビリティや品質保証への対応を図る。
 まず作業手順をデジタル化。手順指示では、使用する工具のそばのランプを点滅させたり、間違った工具を使おうとした場合に警告音を出したり、ランプや光電センサを使って所定の部品箱・部品を示すなど作業プロセス全体をカバーして支援する。作業者は安心して確かな作業が出来、ポカミスを撲滅できる。
 作業内容として、トルクドライバーやトルクレンチによるねじ締め~組立を想定しており、トルク管理も行って締め不足なども無くす。
 加えて司令塔となるデジタル作業手順書は、汎用性の高いパワーポイントで作成可能にした。このため作業内容にあわせ、顧客サイドで簡単にカスタマイズ化や作業手順の変更などが行える。

■大手ロボットメーカーが先行採用

 他方、作業記録をパソコンやクラウドに保存しトレーサビリティに対応する。作業者・製造番号・ロット・作業日時などを記録保管。同社では「トレーサビリティの柔軟性・汎用性・堅牢性を強化できます」などとしている。
 販売価格は仕様によって異なるが、写真の標準例で「おおよそ400万円からが目安」。
 先行して複数の大手ロボットメーカーに納入済み。本格販売にあたり同社では「地元(石川県)や関西方面で引き合いが出ているが、早く全国にPRしたい」と意欲的に話していた。

2022725日号掲載)