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パナソニックコネクトとラピュタロボが業務提携

ラピュタASRS。このサイズであっても数時間で組み上げることができる省施工性も特長

庫内作業の効率化で荷待ち時間を削減

 パナソニック コネクトとラピュタロボティクスは38日、倉庫内作業の効率化を目指して業務提携を開始したと発表した。
 パナソニック コネクトがタスク処理を行うオープンプラットフォーム「タスク最適化エンジン(仮称)」や各種ロボットを一元的に管理可能な「ロボット制御プラットフォーム」を子会社のBlueYonderと共同で開発。複雑な入出荷業務にも対応可能なラピュタロボティクスの自動倉庫「ラピュタASRS」と連携することで、近年増加傾向あるECなど「出荷頻度が高く、商品の入れ替わりが激しく、変動も大きい」分野をターゲットに庫内業務の効率化・整流化を目指す。2024年問題で課題となっているトラックドライバーの荷待ち時間の短縮につなげたい考え。
 同日、都内で行った合同記者会見でパナソニック コネクトの樋口泰行プレジデント兼CEOは「当社がモノづくりを通じて培ってきたインダストリアルエンジニアリングのノウハウと新たに開発したソフトウェアで庫内作業の標準化とタスクの最適な処理を行い、ピッキング作業の生産性向上と倉庫内の空間ロスを大幅に減らすラピュタASRSを通じてタスクを実行することで、倉庫の川上から川下までの全体最適化を目指す」と話した。ラピュタロボティクスのモーハナラージャー・ガジャンCEOはそれを受け「サプライチェーン、WMS、インダストリアルエンジニアリングという強みを持つパナソニックと一緒に物流の自動化をできるだけ身近なものにしていきたい」と応えた。

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【写真=パナソニック コネクトの樋口泰行プレジデント兼CEO】

 (2024年4月10日号原稿)