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オークラ輸送機とPALTACが技術提携、段ボール開梱装置を製品化

オークラ輸送機(株)

 オークラ輸送機は化粧品・日用品、一般用医薬品の大手卸のPALTACと技術提携を締結。PALTACが開発し自社に導入してきた段ボール自動開梱装置に改良を加えて製品化する。101日を目途に販売開始予定で、製造販売をオークラ輸送機が担当。人手に頼りがちな開梱作業を自動化し、刃物を用いる危険作業の回避や人手がひっ迫する物流業界の「2024年問題」の解決につなげる。
 段ボールから材料や製品を取り出す開梱作業は自動化が比較的遅れている領域だ。人がカッターナイフで天面のテープを切断して中身を取り出す際、手を切ったり中身を傷つけるなどの問題もある。PALTACはこの作業の自動化のため、20年以上前から独自開発の自動開梱装置を自社物流センターへ導入してきた。オークラ輸送機も段ボールの開梱作業を自動化したいとの要望が多く寄せられており、自社にとどまらず業界全体に貢献したいというPALTACと考えが一致。技術提携ならびにPALTACの技術をオークラ輸送機が製品化・市場投入する合意に至ったという。
 自動開梱装置は天面を切り落とせるカッターをロボットハンドに装着し、ロボットアームが自動で切断するもの。PALTAC独自のカット機構で中身を傷つけずにケース天面を確実に切り落とす。高速で様々なサイズや形状のケース天面をカット可能。処理能力は毎時400ケースで、カッター付きロボットハンド、ロボットアーム、供給コンベヤで構成される。切断した天面の自動除去機構や替刃の自動チェンジ機構も備える。

(2024年4月10日号原稿)