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ESR「不動産界のオスカー」を物流施設が受賞

 物流施設開発を手がけるESR。同社の物流施設は人を中心に考える「ヒューマンセントリックデザイン」で知られるが、このほど同社が開発したマルチテナント型物流施設「ESR 東扇島ディストリビューションセンター(東扇島DC)」が、不動産業界のオスカーとも称される「MIPIMアワード 2024」の最優秀産業・物流プロジェクト賞と審査員特別賞を受賞した。アジアから唯一の受賞者。部門の最優秀賞と審査員特別賞の同時受賞は国内でESRが初となる。
 東扇島DCは神奈川県川崎市にある国内最高層の9階建て物流施設。複数のラウンジやボウリング場、スカイデッキ、フィットネス、無料託児所などのアメニティ施設で快適性を高め、随所にアート作品も配置する。MIPIMアワードは革新性や偉業を成し遂げたプロジェクトに対し10部門で最優秀を選び表彰するもので、今回は39カ国200件超の応募があった。
 同社のスチュアート・ギブソン代表は「人材不足が深刻な物流業界で魅力的な職場環境の提供が労働力の確保に寄与すると考え、ワーカーの働きやすさや快適を追求しウェルビーイングを実現する物流施設の意義を業界に普及させることへ尽力してきた」と回顧。コンストラクションヘッドの武田諭氏は「審査員から『ESRの作品が自分の倉庫の概念を完全に変えた』と声をかけられた際には感無量だった。今後もデザインが与える力強さを信じ、期待へお応えできるよう取り組む」とした。

(2024年4月10日)