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サトー、製造業に特化したRFID管理システム

予備品を一元管理、金属部品も

 サトーはこのほど、製造業における生産ラインの消耗品や高額予備品等を一元管理するRFID管理システム「IritoDe(イリトデ) 設備予備品管理」の提供をはじめた。一括読み取り可能なRFIDを使って工場内の様々な設備予備品を管理し、効率化や在庫の適正化につなげる。部品ごとのタグの付け方などの知見も提供し、金属部品のRFID管理も可能になる。
 設備予備品は生産ラインなどの設備保守のために備蓄される部品だ。大規模な工場では1万点以上、中小規模の工場でも数千点の在庫が保有されている。バーコード読み取りによる管理では1点ずつスキャンが必要で人手を要するが、RFIDは複数のタグ情報を離れた場所から一度に読み取ることが可能。昨今は材料不足の影響で予備品の供給タイミングや量が変動して在庫管理が難しいとされるが、管理の工数と時間を大幅に低減できる。
 イリトデ 設備予備品管理は工場内のあらゆる設備予備品を一元管理可能。機械や電気・電子、食品など様々な製造業に対応できる仕様だ。一般的に金属部品はRFIDによる読み取り感度が低下しやすいが、同社の知見を反映した保管方法などを提案することで金属部品の管理にも対応する。在庫適正化による維持コストの低減、予備品を探す時間の短縮、棚卸作業の工数削減などの効果があるという。

2024325日号掲載)