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ABB、組立の自動化、正確で速く

力覚センサとカメラが連動

 ABBは、自動車の最終トリム組立(FTA)用「Dynamic Assembly Pack」の最新バージョンをリリースした。車体内部のシート、ダッシュボード、カーペットから車外のドア、バンパー、ホイールに至るまで、高速で正確かつ安全な自動化ソリューションを提供する。
 従来、最終トリム組立工程でのロボットの使用では、AGVやコンベアの振動と生産ラインの速度のばらつきの両方に影響を受けてきた。これらの要因により、部品を取り付けるために生産を遅くしたり一時停止したりせずに部品を車体に正確に位置合わせることが困難だった。
 Dynamic Assembly Packは、これらの問題を解決する。ユニバーサルビデオトラッキング(UVT)カメラにより、ロボットがAGVやコンベア上のワークステーションに入る際に、車体の位置を正確に追跡。予期せぬ動きや振動を補正するために、車体があらかじめ設定した位置に到達すると、ロボットアームに搭載されたCVG(Compliant Vision Guidance)カメラが、ドアエッジなどの一貫した基準点を探してスキャン。毎秒30~40フレーム(fps)の速度で画像を撮影することで、CVGカメラは、取り付けポイントがあるべき場所にあるかどうかを判断し、部品の位置調整が必要かどうかを判断する。
 また、ロボットアームが車体に近づくと、内蔵の力覚制御センサからのフィードバックにより、コックピットの位置決めピンやドアヒンジなどの正確な位置を効果的に見つけることができ、ミリ単位の精度で部品を取り付けることができる。

(2020年9月25日号掲載)