日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

幕張でわいわい市

即売要素強め2000人超集客、子供が楽しめるイベントも

 224日と25日に幕張メッセで開催された生産財と消費財の展示即売会「2023わいわい市in幕張」。感染症拡大の影響で延期して昨年8月に開催された「東京どてらい市」がリバイバルした形だ。山善が主催を務め、機械メーカーの参加がないなど、どてらい市とは違う要素もあったが、参加販売店数32社、出品メーカー133社が熱い商戦を繰り広げた。動員目標2000人を超える2403人が会場に足を運んだ。
 開会にあたり、山善・常務執行役員の渡辺茂雄東京支社長は「参加店、出品メーカーからの年度末にかけて売り上げにつながる展示会の実施要望に応え、わいわい市という名称で会場内での実売にこだわった展示会の開催にいたった」と経緯を説明した。
 その言葉の通り、会場では実売にこだわった提案が多数された。工作機械のホルダやチャックを多く手掛ける北川鉄工所は生爪(ジョー)を格安で提案。同社は「在庫があっても困らず、持ち帰りの手間もない製品をチョイスした」と出品意図を説明した。オークラ輸送機もどてらい市ではラインを作るのが恒例だが、今回は単体で購入しやすいフリーカーブコンベヤやオークラホッパーなどを提案した。
 会場からよく聞こえてきたのは、建築・建設関係の需要が伸びているとの声だ。レヂトンのハイパーGT/GSシリーズや育良精機のコードレスライトボーラーなど、コロナ禍の間に発表された新製品の前に多く建築・建設ユーザーが集まった状況からも、業界の設備投資意欲や新製品への関心の高さを実感させた。
 山善・機工事業部東京第1営業部の長尾寿朗部長はわいわい市を振り返り、「意図したとおり会場での売りがしっかりと積み上がり、コロナ以前の雰囲気が感じられる展示会となった。これから各地で始まるどてらい市を展望するうえでも、良い展示会となった」と話す。
 土曜日には仮面ライダーショーの開催や駄菓子コーナーを設けるなど、家族全員で楽しめるわいわい市ならではの工夫も見られ、盛況の内に幕を閉じた。

2023310日号掲載)