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ESR、九州で初の物流施設着工

 物流不動産の開発を手がけるESR(東京都港区)は1112日、福岡県朝倉市一木の3階建てマルチテナント型物流施設「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター」(以下福岡甘木DC)の地鎮祭を執り行った。同社としては九州地方ではじめてのプロジェクトで、延床面積は4266平方m。総投資額は約125億円で、202212月の竣工を予定している。
 福岡甘木DCは大分自動車道「甘木IC」から約1.7キロメートルに位置し、九州の物流の要所である「鳥栖JCT」からも約14キロメートルと、九州全域への配送に対応する。同社の基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.」(人を中心に考えたデザイン)に基づき、休憩室やシャワー室を設けるなど、働きやすさや人材定着にも配慮する。
 同社のスチュアート・ギブソン代表取締役は福岡甘木DCについて「福岡はアジア各国への玄関口。若年層の人口増加率が高く、国家戦略特区としてイノベーション創出や起業が盛んな点など長期成長が見込める都市として注目しており、3年前から進出を検討していた。今後ESRが九州地方でマーケットを広げるうえでのテストケースと考えている」とコメントしている。

20211210日号掲載)