日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

DOBOT日本法人設立

DOBOT「CR5A」と易峰シニアマネジャー

教育現場で鍛え抜かれた「安価で簡単に使える」協働ロボ

 中国協働ロボットメーカー「DOBOT」は4月、日本法人「DOBOTJAPAN」東京都港区・ロウ・ジュリン代表)を設立した。
 「日本およびアジア太平洋市場でトップブランドになる」という目標を掲げる同社は、3Dプリンタの開発を目指し設立。開発資金の調達を図る目的で自社リソースを「教育用ロボット」に注力したところ、これが大きく伸長。教育用ロボットにおける世界トップ企業へと成長した。
 「安価で扱いやすい当社の教育用ロボットは、教育の現場だけではなく大手企業の生産ラインに組み込まれることもしばしばです。売れ筋の『DOBOT Magician』はべーシックキットで約15万円と非常にコストパフォーマンスに優れています」(DOBOTJAPAN・易峰シニアマネジャー)
 昨今では需要が高まる協働ロボット市場に参画。欧米への進出などグローバル展開を加速。3㌔~16㌔可搬モデルに加え、先日開催されたハノーバーメッセ2023では可搬重量20㌔の「CR20A」を発表。プラスマイナス0.1㍉の繰返し精度を実現するデモを披露している。
 港区に開設された本社ショールームには協働ロボット「CR」シリーズや卓上ロボット「MG400」など計9台を展示。ピック&プレースがねじ締め、溶接、AMRと協働ロボットの組み合わせなどを展示している。また実際に同社ロボットのティーチングを学べるトレーニングも実施している。
 「当社協働ロボット最大の強みは、ティーチングが簡単に行える点です。世界中の教育現場からフィードバックされたデータをもとに、『どうすれば簡単にロボット教示が行えるのか』を突き詰めています。また独自の安全機能『セーフスキン』や高い互換性、拡張性も兼ね備えています」(同)
 今後は東名阪に事務所とサービス担当者を置き、日本での販売拡大を図るとともに、各地の販売店との関係構築を目指していくという。

2023525日号掲載)