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シーメンス、クラウド型サービス中小企業で採用増

質問に答えるシーメンスプレジデント兼CEOのトニー・へミルガン氏

DX化急ぐ日本での展開にも期待

 シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは830日、都内で記者会見を開き、来日中の同社プレジデント兼CEOのトニー・へミルガン氏とエグゼクティブ・バイスプレジデントのロバート・ジョーンズ氏、日本法人の代表取締役社長兼CEOの堀田邦彦氏が「Siemens Xcelerator」を中心とした事業戦略について説明した。へミルガン氏は「2021年からクラウドへの移行を進め、SaaS型モデルへの変革に取り組んでいる。その際に立てた2025年にARR(年間経常収益)の40%をクラウドベースにする計画は上回っており、8月にはクラウドのARR10億ユーロを達成した。モジュール単位での提供や迅速導入が可能になったことを理由として、このうちの74%が中小企業からの受注となっている」と説明した。
 力を入れている3つの取り組み「サステナビリティ」「AI」「産業用メタバース」についても言及。特にAIに関しては「まだ初期段階にある」と前置きをした上で、ChatGPT搭載のマイクロソフトのTeamsTeamcenterとの連携について触れ、報告業務の簡便化、情報の統合管理、修正プログラムの自動生成などが可能になるとし、今秋には一般リリース予定であると明かした。
 日本での展開についてジョーンズ氏は「コロナ禍を経てデジタル技術を積極的に採用する企業が増えており、日本でのビジネスの見通しに非常に興奮している」とし、堀田氏も「日本は準備に時間がかかるが実行し始めると世界トップを走れる。ここから加速できると信じている」と日本でのビジネス展開に期待を示した。

2023910日号掲載)