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富士製作所、価格抑えたチェーンレバーホイスト

独自のくいつき防止機構はそのままに

 経済活動が再開されるなか、富士製作所(東京都中央区)は今年3月に発売した「フジプーラーC1シリーズ」のリアルでの提案に力を入れていく考えだ。同社が日本で初めて製造したチェーンレバーホイスト「フジプーラー」は、物流業界を中心に製造業や建築業などでも信頼ブランドとして使用されている。
 同製品の特長の一つが独自のくいつき防止ラチェット機構。トラックなどで運んだ荷物の荷ほどきの際、輸送時の反動で人の手では解けなくなってしまうことが多々ある。いわゆる「くいつき」と呼ばれる状況に、この独自機構があると戻し始め手荷重を3分の1以下に軽減できるため、他の機材を併用する必要がない。
 今回のC1シリーズでは水素脆性などの危険のない強度と防錆性に優れたZコートチェーンの採用や、フック先端の構造改革によってより強固になった外れ止め機構を持つフックへの改良、ロードシーブやチェーン保護の為のチェンガイド機構の採用など、更なる安全重視に力を入れる。
 加えて、製品の値上げが各所で叫ばれているが、あえて価格を下げることでこれまでよりも手に取りやすくした。同社の担当者は「従来の安心安全な機構を再検討するとともに、全面的なサプライヤーの見直しなどを行なうことで価格を抑え、今まで以上にお求めやすくなっています」と話す。定格荷重は0.8~6.3㌧まで対応する。

2022825日掲載)