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オークラ輸送機、加古川市に新本社ビル

オークラ輸送機(株)

「流れ」を表現した外観採用

 オークラ輸送機は、兵庫県加古川市の本社工場敷地内に新本社ビルを竣工した。総工費は21億円。旧社屋が手狭になっていたことに加えて、老朽化が進んでいたことから建て替えた。
 前面が総ガラス張りの外観は、コンベヤやマテハン機器の象徴である「流れ」を曲線で表現した現代的なデザインを採用した。内部は吹き抜けにすることで、人・風・光が調和する快適な空間を演出した。2027年の創業100周年に向けて、「創造性にあふれた社内風土の醸成と地域に寄り添う市民企業を目指す『シンボルタワー』としての役割を担っている」という。
 4階建て鉄骨造りで、延床面積は4310平方㍍とした。2階と4階に執務フロアを設けたほか、1階にはグループ会社が手がける農園栽培の無農薬野菜を食材に使った社員食堂を設置することで、社員の健康増進に配慮した健康経営に取り組む。
 120人が収納できる研修室、さらにエントランスホールにはインフォメーションスペース「オークラミュージアム」を配置した。ミュージアムは「新社屋の顔」として位置付けており、高さ4.5mの巨大パネルを中心に、デジタル機器と映像を駆使し、最新製品、オークラグループの活動・歴史、加古川市の観光情報などを広く紹介する。

2021810日号掲載)