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OnRobot、業界初のロボット装置向け基本ソフト

左からCEOのエンリコ・クログ・アイベルセン氏、アジア太平洋ジェネラルマネージャーのジェームズ・タイラー氏、カントリーマネージャーの鈴木孝氏。手に持つのはD:PLOYを構成するハードウェア

プログラム作成不要に

 ハード(ロボットハンド)メーカーからソリューションプロバイダーに舵を切ったOnRobot(本社デンマーク・オーデンセ)は119日、業界初の自動化展開用プラットフォーム「D:PLOY(デプロイ)」を日本でリリースした(グローバルでは12日にリリース)。多くの大手メーカーのロボットに1つのインターフェースでつなぎ、システムを稼働させるまでのプロセスを自動化するもので、ロボットユーザーとロボットSIer向け。
 「D:PLOYを使えばプログラミングは不要。誰でもすぐにロボットエキスパートになれる」
 都内で20日に会見を開いた同社のエンリコ・クログ・アイベルセンCEOはそう言い切った。「Windowsの登場でPCが使いやすくなったように、D:PLOYはハードウェアを検知して自動でプログラムを組む」と言う。
 現時点で対応するロボットはABB、デンソー、DOOSAN、ファナック、オムロン、テックマンロボット、ユニバーサルロボット製で、パレタイジング、CNCマシンテンディング(パーツ供給)、パッケージング、ピックアンドプレースの用途をサポートする。今後68カ月ごとにバージョンアップしてデパレタイジング、研磨、カメラシステムなどの用途を加える予定。販売価格は代理店経由のオープンプライスで、ライセンス料60万~70万円、ハードウェア20万円ほどと想定される。日本市場では「ウェブサイトからダウンロードできるマニュアルに加え動画でもサポートし、初年度は最低でも100の販売を狙う」(日本法人の鈴木孝カントリーマネージャー)としている。

2023210日号掲載)