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ヤマハ発、細胞培養向け装置を産総研に納入

 ヤマハ発動機は昨年11月、細胞培養工程を効率化する細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER(セルハンドラー)」を国立研究開発法人産業技術総合研究所の四国センターに納入した。
 2017年に発売したこのシステムは、手動では困難だった速度と精度で目的の細胞を選択、高密度培養プレートへ1つずつ移動するとともに撮像し、画像情報を取得する。ヤマハ発動機の表面実装機(サーフェスマウンター)のピック&プレース技術を応用し、微細で壊れやすい細胞に合わせて開発した吸引吐出技術や撮像・画像処理技術を搭載する。
 同社は医療・健康分野を戦略事業領域のひとつと位置づけ、将来のコア事業とするための体制強化、需要創出による事業拡大を目指す。「今後、日本市場での経験に基づき、北米市場、欧州市場へも展開していく」としている。

 (2023210日号掲載)