日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

ダッソー・システムズ、「3Dエクスペリエンスフォーラム」開催

サプライチェーンをデジタル管理

 ダッソー・システムズは1089日に都内で「3Dエクスペリエンスフォーラム2019」を開催した。「インダストリー・ルネサンス」をテーマに、PLMを超えた概念として同社が提唱する「3Dエクスペリエンスプラットフォーム」の活用法や導入事例を紹介した。また、業界動向の講演なども行われ、2日間で約2千人が来場した。
 3Dエクスペリエンスは、3D設計、解析、シミュレーションなどのソフトウェアが統合されたプラットフォーム。同社日本法人の山賀裕二社長は「社会のバーチャル・デジタル化が急速に進んでおり、製品企画開発の在り方も変化してきている。3Dエクスペリエンスは、様々な領域で課題解決や新製品開発などのイノベーションを提供できる」と説明する。
 会場では3Dエクスペリエンスでの自動車開発の一連の流れを紹介した。「デザイナーが描いた絵の通りにバーチャル空間で再現できる。実際に走行する姿なども確認可能で試作が不要。さらに今まで個々に行っていた作業を一元管理することで、情報の共有や収集が容易になり、生産性の向上に寄与できる」(同社)。
 ほか、「3Dエキサイト デルタジェン」の事例も紹介した。デルタジェンはCADデータから静止画、動画などのビジュアルデータを作成できる。VR(仮想現実)データも作成可能で様々なシミュレーションが行えるという。
 「住宅であれば太陽光パネルの設置箇所・パネル数による発電率、製造業ではモックを作る前の確認や検討が可能。産業用ロボットのVRシミュレーションは、仮想空間上で軌跡や速度までほぼ100%再現でき、人との協働作業も確認しやすい」(同社)。

20191025日号掲載)