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CGS、部品加工用CAMを開発

Parts CAM、11月から先行販売へ

 金型領域の設計製造ソフトで長年の実績を持つC&Gシステムズ(塩田聖一社長)が、新たに部品加工用CAMシステムを商品化したと発表した。
 開発したのは2次元・3次元の双方に対応したハイブリッドタイプの部品加工用CAM。「Parts CAM(パーツキャム)」の名称で11月から個別限定的な先行販売を行なう。
 この新CAMシステムは、2D図面のみによる加工データ作成機能と、3Dモデル認識機能の双方を持たせることで、さまざまな加工データを素早く柔軟に作成できるようにしたのが特徴。同社は、現在の部品加工に関し「設計者が寸法公差など部品形状の属性を正確に伝える手段として2D図面が多用されており、穴やポケット、25D形状は2次元CAMでツールパスを作成し、3D形状部は3次元CAMからパスを作成するケースが多くある」などと捉え、このような構成にしたとする。2~3軸を効果的に組みあわせできるモジュール構成であり「特に2~25D形状主体で、そこに3D幾何学形状を含んだ機械・機構部品やその試作部品などの加工に効果を発揮する」という。
 11月からの先行販売では2軸機能のみのCAMを提供し、3軸機能は発売後に拡張するとの条件をつけて行なうハイブリッドCAMとしての正式販売は来年2月からを予定。価格(税別・保守料別)はモジュール構成によって変動するが、160万円からとなる。
 同社は金型分野で培った技術を部品加工・量産加工市場向けに応用し、事業領域を広げる旨、宣言していた。

20191025日号掲載)