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山善、アセントロボと資本業務提携

自動化提案いっそう強化

 山善およびアセントロボティクス(2016年創業、東京都渋谷区、久夛良木健代表取締役兼CEO)は131日、アセントロボへの資本出資を伴う業務提携契約を結んだ。提携により山善は、アセントロボのソフトが搭載されたロボットシステムを自社がもつグローバルな販路を活用して国内外に広く販売する考え。「従来の取扱商品に加えて、新規顧客の開拓や差別化した省人化・自動化提案を積極的に推進していく」としている。
 その第一弾としてアセントロボは、ロボットシステムの導入前の教示プロセスなどに多くの時間とコストが必要だったことから自動化ソリューションの導入に二の足を踏んでいた中小製造業向けに自動ピッキングソフト「Ascent Pick 1.0 」をベースとしたソリューションの販売を始めた。このソフトは煩雑な教示プロセスが不要で、部品とロボットハンドのCADデータを用いてAIに事前に学習させることで、バラ積み部品を正確にハンドリングする。
 山善は産業用ロボットをはじめ工作機械や産業機器、機械工具など生産現場の設備機器を幅広く取り扱い、これまでに生産現場へそれらを数多く導入してきた。また日本を含め世界16カ国の主要都市に販売拠点を配置し、グローバルに販路を拡大してきた。一方、アセントロボはAIを活用した知能ロボットや自律移動ロボット向けソリューション群を開発。製造・物流業向けにソフトウェアを販売している。    

2021325日号掲載)