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ナカトミ、スポットクーラーと除湿機新製品続々

上段左よりSAC-2500DL、N410-HC、BSC-10N、PFC-3
下段左よりSDC-033、DM-15C、DM-22

あらゆる現場の酷暑対策をカバー

 夏の生産現場における大敵、熱中症。その危険性は言わずもがなだが、現場にあった機器を導入しなければ思うような効果が上がらないのが難しいところ。そんな悩める担当者を面で支援すべく、ナカトミが今夏に向けた多数の新製品を市場投入している。
 スポットクーラーに追加されたのは、ノンドレン・冷暖房両用・大型・拡散送風型・小型DCなどバラエティ豊かな機種。例えばスポットクーラー「SAC-2500DL」は、ドレン水を蒸発させることでタンクの水を捨てる手間を省くことのできるノンドレン方式を採用している。「相対湿度90%の環境下でもほぼ水が発生しない」といい、導入すれば排水作業に煩わされることはなくなりそうだ。
 拡散送風クーラー「PFC-3」はその名の通り、従来のスポットクーラーより広範囲に冷風を届けられる機種。プロペラファンと自動首振り機能の相乗効果で、冷たい風を広がるように送り出す。強風と冷風を兼ね備えた大風量スポットクーラー「BSC-10N」も取りそろえており、大型の倉庫や工場、コンテナ・トラックの積み下ろし作業など、環境改善が難しい現場もカバー可能だ。夏は冷房として、冬は補助暖房として使える冷暖房仕様のスポットエアコン「N410-HC」など、オールシーズン使える製品もラインナップに追加した。
 一方で現場では、フォークリフトなど作業車両のオペレーターの熱中症対策も重要になる。こうした需要をフォローする新製品が、小型DCクーラー「SDC-033/034」。作業車両にマグネットで手軽に取付でき、DCコンプレッサーを搭載しつつも本体サイズを最小化した。電源は車両側のバッテリーに直接接続。エンジン式車両用と電気式車両用の2種類を取りそろえている。
 と、ここまでスポットクーラーを中心に新製品を紹介してきたが、同社は除湿機による快適な作業環境づくりにも目を向けている。夏場は湿度が10%上がるごとに体感温度がおよそ1度上がるとされる。現場の作業効率的な観点からも、湿度は配慮すべき要素の1つであることは間違いないだろう。
 新たに上市した除湿機「DM-15C」は、湿度制御により30%~90%の範囲内を5%刻みで細かく調整できる製品。湿度制御モードと連続モードの切り替えが可能で、設定温度に達すると自動でコンプレッサを止め、電気代を節約できる。大型ドレンタンクにより排水作業を減らせるほか、付属のドレンホースを使った直接排水にも対応する。
 一方、同じ除湿機でも単相100Vで最大クラスの除湿能力を誇るのが、「DM-22」だ。こちらもDM15C同様大型ドレンタンクを備え、排水の手間が少ない。自動霜取装置や各種安全装置もしっかりと配備。様々な需要に対応する多彩な新製品で、現場の暑さ対策を幅広く支援する。

2022425日号掲載)